コテージとは何でしょうか?
なんとなくわかるけど、人にコテージについてうまく説明できない。
そんな人も多いのではないでしょうか。
コテージ、ロッジ、バンガローには、どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、コテージとは何か?
という解説はもちろんですが、
コテージのメリットやデメリット、コテージ泊するときに必要な持ち物などもお伝えしまします。
では、参りましょう。
コテージとは?
コテージとはキャンプ場で貸し出されている一軒家の建物のことです。
キャンプ場以外でも宿泊施設において一軒まるごと貸し出されている建物ならコテージと呼ばれることがあります。
沖縄の煉瓦造りのコテージなどはTVでもよく取り上げられるので知っている方も多いでしょう。
キャンプ場で見られるコテージのほとんどは丸太で作られた木造の建築物となっています。
外観的にはロッジとよく似ていて、内装含めて温かみのある作りです。
某国民的ゲームではモンゴルの移動式住居・ゲルのように描かれていましたが、国内で提供されているコテージにあのタイプのものは、まずありません。
コテージを利用する方の目的の多くはキャンプです。
都心に住んでいる方が週末や夏休みに道具を持たずに訪れてもキャンプの醍醐味を味わえるようにバーベキュー用の器具が置かれているのが一般的です。
そのため食材さえ持ち込めばすぐに大自然の中で焼いた肉を堪能できます。
コテージの利用者の大半は家族連れか友達や会社のグループになっています。
最近はカップルが利用することも多いです。
都心の喧騒から離れ静かに二人の時間を楽しむのでしょう。
設備はシャワーやトイレ、ベッド、冷暖房が備わっています。
施設によってはキッチンが設置されているケースもあるのでコテージ内で調理することもできます。
最近は天然温泉が楽しめるところもあり、様々な趣向を凝らしたコテージが提供されていますので見逃せない宿泊施設の一つです。
コテージとロッジの違い
ロッジとは一軒家から大規模な建造物まで様々なタイプの宿泊施設の総称です。
木造のホテルや旅館、山荘などがロッジとして宿泊サービスを提供しています。
ロッジは、一軒家の貸し出しが主なコテージとは違って、雑誌や施設の公式サイトなどで確認するまでサービス内容は分かりません。
しかし、一般的にはコテージと同じくキャンプ場で貸し出されている木造の一軒家を指します。
コテージと違いロッジには施設内の設備が必要最小限のものにしかありません。
トイレ、エアコンは設置されていることが多いですが、お風呂がなかったり、あっても複数の利用者で共用することになります。
部屋数は1室の場合がほとんどで、大部屋に備え付けのベッドがあるというのが定番です。
ゆったりとしたスペースに木製の家具が並べられた大広間と2階に複数の個室が用意されていることもあるコテージに比べると少しさみしい作りになっています。
ロッジによってはトイレやキッチンがないケースもあるので、利便性の面でもコテージに一歩遅れをとっています。
質素な設備のロッジですが電気は通っているので、家電を持ち込めば快適度を改善することも可能です。
ロッジは設備の面で不安がありますから、利用する際は事前に設備を確認して必要なものは忘れず持参しましょう。
コテージとバンガローの違い
バンガローとは、キャンプ場に設置されることが多い木造の宿泊施設のことです。
家屋というよりは小屋のイメージに近く、家屋内には備え付けのベッド以外に何も家具がないことも少なくありません。
設備面ではコテージよりもずっと質素で、家電はエアコンや石油ストーブなど最低限の冷暖房器具以外なにもないことも珍しくありません。
トイレは家屋内に備え付けられているか、家屋に無い場合はキャンプ内に設置された共用のものを使うことになります。
共用トイレは公園のものに近いイメージです。
キャンプ場によってはトイレの清掃管理が行き届いていません。
お風呂もトイレ同様に家屋内にあるケースと共同浴場を利用するケースがあります。
バンガローは、清潔なトイレとお風呂が提供されているコテージに比べて快適具合は劣ると言わざるをえません。
登山をする形であれば道中でバンガローを目にすることも多いと思います。
登山者が体を休めるバンガローですが、山深いところにあるものほど設備が貧弱になります。
山の山頂付近にあるバンガローには電気が通っていない本当に小屋のところもあるくらいです。
コテージとバンガローは間違われることもありますが、このように設備面で大きな差があるのでバンガローを利用する際は設備の確認は欠かせません。
宿泊料金は、コテージよりバンガローの方が安く設定されています。
あるキャンプ場ではコテージの1日の使用料が7500円なのに対して、バンガローは4000円となっています。
設備の差がそのまま価格に反映されていますから、少しでも費用を抑えてキャンプを楽しみたいならバンガローを利用するのもひとつの選択肢ですね。
コテージとホテルの違い
海外の観光地に行くとマリンブルーの海辺に並ぶコテージをリゾートホテルと呼んでいるところもあります。
しかし、
日本ではコテージとホテルに明確な違いがあります。
例えばホテルには、洋室の客室を10部屋以上設けることが法律できめられています。
ホテルの利用者が借りるのは、そのうちの一室です。
コテージは、家屋を一軒丸ごと借りますから、ホテルとは貸出されるものが大きく違います。
設備に関しては、ホテルのグレードによってコテージと大きな差がつきます。
コテージは、安らぎ空間を演出する雰囲気作りのために特別な家具や照明が設置されていることがありますが、基本的には宿泊のための実用的な内装になっていることがほとんどです。
これに対してホテルではグレードが高くなると高級感のある家具が置かれているだけでなく、雰囲気を高める調度品なども目にすることができます。
シティホテルなどのカップルが特別な夜を過ごす一室では、コテージでは味わうことができないようなリッチな時間を楽しめるでしょう。
客層が豊かなのもホテルの特徴のひとつです。
コテージは、家族や友達など団体で利用することがほとんどですが、ホテルの客層はホテルのタイプによって変わります。
ビジネスホテルやエコノミーホテルが個人で利用されることが多いのに対して、リゾートホテルは家族や会社などのグループがメインのお客になります。
1番大きな違いは宿泊料金です。
日本のホテルには「シティホテル」「ビジネスホテル」「リゾートホテル」「複合型ホテル」「エコノミーホテル」の5つのタイプがあります。
この中で料金が高く設定されているのがシティホテルです。
東京の中心部にあるシティホテルでは1泊2名で10万円を超えるところもあります。
一方、最低限の宿泊設備しか設置されていないエントリーホテルは1万円を切る料金です。
3名以下の利用なら1万円以下がほとんどのコテージとは違い、ホテルの料金は施設によって大きな差があります。
キャンプというハッキリした目的のために利用されるコテージに対して、ホテルは素泊まりからリゾートまで様々なサービスを提供しています。
コテージのキャンプ体験も魅力的ですが、よりバリエーションに富んだ経験をさせてくれるのがホテルです。
コテージのメリット
自然の中で泊まれる
コテージは、主にキャンプ場・自然公園・山奥など、人里離れた大自然の中に建てられているため、日常を忘れ、心が落ち着く世界があります。
市街地に建てられたホテルや旅館のような雑踏感は少ないです。
そのためコテージでは、大自然を肌で体感できる素晴らしさを感じることができるでしょう。
またコテージは木やウッド製の素材で建てられています。
中には「テラス」や「ウッドデッキ」などが用意されていることもあり、開放感が素晴らしいと感じるでしょう。
建物からも自然の暖かさを満喫できるのもメリットです。
設備が充実、キャンプ初心者でも安心
コテージは、設備が充実していることもメリットです。
コテージに用意されている設備例
・キッチン
・ベッド
・トイレ
・お風呂、シャワー
・照明器具
・エアコン
など
基本的には、一般の住宅と変わらない設備が用意されています。
もちろん電気も通っており、家庭用コンセントも使えます。
中には「テレビ」、「冷蔵庫」、さらには「バーベキューセット」まで用意してくれている所も。
キャンプ場にいながら普段と変わらない生活ができますので、初心者でも手軽にキャンプ気分を味わえてしまうんです。
料金が安い
コテージは、ホテルや旅館から比べると宿泊料金の相場が安めです。
中には、何人で泊まっても宿泊料金は定額としているコテージもあり。
旅行では重く圧し掛かる、宿泊料金を抑えられるのも大きなメリットです。
移動が少なくて済む
コテージの場合、キャンプや山登りをした後、そのままそのエリアで泊まれます。
いちいち市街地のホテルや旅館までの長い距離を戻る必要がありません。
旅行中の無駄な移動を減らせ、貴重な時間を有意義に使うことができるんですね。
他のお客がいないためプライバシーが守られる
コテージの場合は、基本的に一棟の建物を貸し切るかたちとなります。
ホテルや旅館のように他のお客はいませんので、変に気を使う必要はありません。
あなた達だけのプライベートな空間で旅行を満喫できます。
コテージのデメリット
食事などは自分で用意しなくてはならない
コテージの場合、ホテルや旅館のようにスタッフが食事を作ってくれるわけではありません。
ベッドメイキングなどももちろんありません。
基本的にはすべてあなた達で行うことなります。
また山奥のコテージでは、近くにレストランやコンビニなどの商業施設がまったくないこともありますので、こちらも注意。
少人数では料金的に不利になることが
何人で泊まっても宿泊料金が定額としているコテージの場合、1人2人と少人数で利用する場合は逆に料金が高くかさんでしまうことも。
特に小人数でサイズの大きいコテージに泊まる場合は注意です。
車が必要
コテージは山奥などに建てられていますので、そこに向かうには基本的に車が必要となります。
送迎バスなどを用意しているコテージというのも少ないです。
よって、車がない人、車の運転ができない人には不利ですね。
セキュリティ面のデメリット
コテージの場合、「警備装置」が付けられていない建物も多いです。
ホテルや旅館のようにフロントもなく、金庫なども用意されていません。
また人里離れた山奥ですので夜間の侵入などもしやすいです。
セキュリティ面には少々注意が必要ですね。
設備の乏しいコテージも
コテージの中には、設備が乏しいタイプもあります。
小さなコテージですとエアコンがなかったり、トイレやお風呂は”共同”というパターンも。
コテージには様々なタイプがありますので、設備はよく確認しておくことが大切です。
コテージよりも、快適なホテルや旅館の方がいい!という人もおられるはず。
至れり尽くせりで、温泉もついている快適な宿を求めておられる方は、
星のや東京などのような宿が良いでしょう。
コテージの過ごし方・楽しみ方
せっかくコテージに宿泊するのなら、コテージならではの過ごし方で楽しみたいですよね。
タイプ別に、過ごし方の例をご紹介します。
みんなでわいわい!女子旅に
女子だけでキャンプをしようとすると、経験者がいないと厳しいもの。
でも、コテージなら、気軽に楽しめます。
キッチンでみんなで料理を作ったり、ゲームをしたり、おしゃべりしたりと楽しい時間に!
子どもたちと、のびのび過ごす!
小さなお子さんがいると、うるさくしないか、周りに迷惑じゃないかと思いませんか?
どうしても気を使ってしまい、大人が疲れてしまうのも嫌なものです。
その点、戸建てのコテージなら、すこしくらいワイワイしても大丈夫なので、大人も子供も開放感が味わえます。
ペットといっしょに楽しむ!
ペットを旅行に連れていけないのは寂しいですよね。
「ペットOK」のコテージを選べば、気兼ねなく過ごせます。
ドッグランなどの施設が近くにあるところを選べば、さらにペットを自然の中で楽しませてあげられます。
ただし、施設によっては大型犬はNGなどの場合もあるので、事前に確認しましょう。
趣味の仲間と合宿気分で
共通の趣味をもった友達同士で、コテージに泊まるのも楽しいもの。
例えば音楽仲間なら、楽器を持ち寄って、「まずは個人練習をして、○時から演奏会を開催!」など、
“大人の合宿”気分で、プログラムを決めても楽しいでしょう。
あらかじめ楽器OKなコテージかどうか、音を出すのは何時までOKか、事前チェックを忘れずに。
コテージ泊するときに必要な持ち物
コテージは設備が揃っているので、持ち物が少なくて済むのが便利なところです。
テーブルや椅子、食器などは一通り揃っていることがほとんどです。
ただ、ベッドや布団はありますが、シーツはレンタルの場合もありますので、コテージのWEBサイトで設備を事前にチェックしましょう。
基本的な持ち物
着替え
コテージは、自然の中で過ごすので、汗をかいたり汚れたりしたら着替えられるよう、余裕をもっておきましょう。
防寒具・雨具
自然の中では、昼と夜の温度差が大きくなります。
体調面をくずすと楽しいはずの休日が台無し。
必ず、ウィンドブレーカーなどの羽織りを持っていきましょう!
山の天気は変わりやすいです。
そのため、レインウエアや折り畳み傘もあると安心です。
タオル類
コテージは、タオルはないことがほとんどです。
バスタオル、ハンドタオルなどは忘れずに。
自然の中で汗もかきますので、多めに持っていくと便利です。
懐中電灯
山の中の夜は、想像以上に真っ暗闇です。
必ず、懐中電灯を持っていきましょう。
崖の横に道がある場合もあります。
明るさが弱い懐中電灯だと、足を踏み外して大怪我する場合があります。
強力な懐中電灯なら昼間のような安全性を保てるため安心です。
少し高くても保険だと思って強力な懐中電灯を持っておくとよいでしょう。
強力な懐中電灯を持っておくと震災の時にも重宝します。
強力な懐中電灯は、一生もの。
この機会に強力な懐中電灯をそろえておくことがおすすめです!
虫除けスプレー
蚊に刺されて屋外にいられない、眠れない、なんてこともあります。
せっかくの休日をストレスなく過ごすためには、虫よけスプレーは必須。
一度塗るだけでなく、途中で付け直すくらい用心しましょう。
また、コテージでバーベキューを楽しみたいという人も多いですよね。 バーベキュー設備があるコテージは多いですが、料金体系はそれぞれ。例えば、バーベキューデッキは無料だけれど、鉄板や網、炭や薪は別料金、といった施設も多いのです。 燃料となる炭は自分たちで持ち込むか、売店で購入する形が多いようです。 |
バーベキューをする場合の主な持ち物
食材・飲料・調味料
肉や野菜の生物は、コテージの近くに食材が変えるスーパーを事前にチェックすることが大切です。
食事が原因で山の中で病気になると困ります。
アレルギーがある方の場合は、アレルギー対応食品店で食材を購入して持参するようにしましょう。
また、夏は、コテージまで運ぶためのクーラーボックスもあると安心です。
食器
紙皿や紙コップ、割り箸など、バーベキュー用の食器。
コテージに食器が常備されていても、バーベキュースペースへの持ち出しはNGな場合もあります。
調理器具・燃料
包丁やまな板、ざる、ボウル、菜箸、網など。
炭や薪などの燃料はホームセンターがあれば購入、なければ宿で購入を。
食材も道具も揃った「手ぶらでバーベキュー」などを用意している施設もあります。 ちょっと料金はお高めですが、手軽さ優先の人は利用してみてもよいでしょう。 |
まとめ
いかがでしたか?
コテージって何なのかがをご理解頂けましたでしょうか。
お読み頂いた方の中には、コテージに宿泊してみたい、と思って頂けた人もおられると思います。
コテージは、ホテルや旅館にはない魅力がいっぱい。
コテージに宿泊した思い出は、一生の思い出となるはずです。
では、コテージで良い休日をお過ごしください。
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